忙しい中お庭で庭木を愉しむ時間を作るには
雑草に時間を取られるわけにはいきません。
でも雑草は自然そのものです。
どんどん増え、大型化します。
それは人間が造成した宅地を森へ戻そうという
自然の営みです。
山から採ってきた真砂土は何万年も地中にいて
空気に触れていませんでした。
山を削り採掘され造成地に運ばれます。
この段階では土は無菌状態に近く栄養が乏しいため
大きな雑草は生えません。
雨が降り土が酸性化していくと
酸性を喜ぶ菌類が増えていきます。
その菌を栄養として小さな雑草が生えてきます。
毎日抜いていれば小さな雑草の繰り返しですが
抜かなくなると小さな雑草が冬に枯れ
微生物に分解され新しい栄養になります。
土の栄養が高くなるので翌年はより大きな雑草が生えます。
除草剤を撒いて枯らしても
枯れた根が分解され栄養に変わるため
だんだん地面は栄養価が高くなります。
ほっておくと草原に戻っていき
その後は森となります。
せっかく山や丘を切り開いて田畑に開発し
近代で田畑を造成地に変えて永い住宅ローンを組み
家を建ててもほっておくと草原へ森に帰ろうとします。
我々はもう森では住めません。
ゴミ屋敷は近隣の方の迷惑です。
何処で抑えるのが労力が少ないかというと
雑草が小さい時期です。
砂利を敷こうがやがて草原になろうとします。
まったく手を掛けなくていいと考えるのが
自然の仕組みを認めない傲慢な考え方です。
長期間、雑草労力を最小に抑えることが
お庭を愉しむ秘訣です。
ここが理解できれば、お庭の特権は最大限に利用できます。